クロムハーツが中国ブランドを訴えた件
2023年9月、クロムハーツは中国のブランドを訴えました。理由は、クロムハーツのデザインをパクって販売していたから。200万ドル（2億9000万円）の賠償金を請求しています。訴えられた影響もあってか、中国ブランドのサイトでクロムハーツに似ている指輪の取り扱いは見当たりませんでした。しかしクロムハーツ以外のブランドデザインなら、いくつか見かけました。
クロムハーツの偽物やパクリ製品は、中国のブランドだけに限った話ではありません。中国ブランドの件は、ごく一部にしか過ぎないのです。
クロムハーツのパクリが多い理由は？
クロムハーツの偽物やパクリが多い理由は、単純に「人気だから」でしょう。クロムハーツの人気に火をつけたのは、有名人です。ファッションセンスに定評のある有名人は、こぞってクロムハーツの指輪を愛用。彼らに憧れ、一般層にもクロムハーツは広がっていきました。
クロムハーツの人気が上がれば上がるほど、増えていったのが偽物。わざわざ、偽物の工場を建ててしまうほどです。工場の多くは海外で建てられましたが、日本も例外ではありません。
実は簡単に作れる
またクロムハーツのようなシルバー製の指輪は、型があれば簡単に作ることができます。偽物の製造は意外と難しいものではなく、手先の器用な人なら問題なく作れるでしょう。事実、クロムハーツのアイテムを自ら手作りして逮捕された事例はあります。
しかも偽物は年々巧妙化されており、真贋を見極めるプロでも頭を悩ませるほどです。
偽物は雑！本物は緻密！
ただ偽物は偽物であって、本物とは全くの別物。指輪の場合、本物ならば美しい環になっているはずです。だからどの角度からサイズを計測しても、常に一定。5インチUSサイズの指輪の場合、360度どこから計測しても5インチUSサイズになります。
しかし偽物となると、サイズはバラバラ。正面から計測すると5インチUSサイズになりますが、後ろから計測するとなぜかサイズは小さくなります。本物と違い、雑に作っている証拠。偽物であると、はっきり断言出来ます。